婦人科・診療案内

■不妊相談(人工授精)

不妊症とは

健康な夫婦が妊娠をトライして2年以上が経過した場合に不妊症といいます。 その原因は男性と女性が半々で、両者に原因がある場合もあります。しかし、現代の医学ではまだ解明されていない部分も残されていますので、原因がわからない場合もあります。そのため、検査をして異常が認められない場合に「異常がないのか」「原因不明なのか」区別がつかないため、ある一定期間を決めて妊娠しない場合を「不妊症」と呼んでいます。日本の統計では、10%の夫婦が不妊症にあてはまる計算です。

検査と治療方針

まず一般検査(下表)を行い、異常な部分を確認しながら治療に移行するのが一般的です。しかし、現在行う事のできる治療はそれほど選択肢に幅がなく、治療の方向性は概ね決まっています。卵子側は、自然排卵→排卵誘発剤内服→排卵誘発剤注射というように排卵する卵子の個数を増やして行く方向性、精子側は、性交→人工授精(AIH)→体外受精(IVF-ET)というように精子と卵子の距離を近くしていく方向性です。だいたいひとつの治療を続ける目安は、統計的に半年から1年です。

当院では人工授精までの診断と治療を行うことができます。排卵誘発用不応、体外受精による治療が必要な方には、専門施設をご紹介いたします。

しかし、不妊症と他の病気との決定的な違いは、不妊症の場合「何も行わない」という選択肢があることです。従って、ご夫婦の意見(意向、希望)が最も重要です。そのためにも系統的に検査を行い、正確に情報を吸収整理することが大事です 。また、医学の進歩に伴い新たな問題も発生してきています。それは心の問題が置き去りにされていることです。不妊症患者さんでは、他の病気の患者さんに比べて、不安や抑うつなどの心の不安定さが指摘されています。残念ながら人間は、哺乳動物の中では比較的妊娠しにくい動物のようです。したがって、不妊治療を行う際には、ご夫婦の考えを大切にし、その考えの範囲で悔いのない治療を行う事が重要だと考えております。

不妊症一般検査

  • 精液検査
  • ホルモン採血など(LH・FSH・プロラクチン・E2・P,血糖など)
  • 子宮卵管造影検査
  • 卵胞計測(排卵時期の推定)
  • フーナーテスト・子宮内膜組織検査・感染症検査(クラミジア)