婦人科・診療案内

■避妊相談  (低容量ピル、緊急避妊法、IUD/IUS:子宮内避妊具)

 

ピル(低容量経口避妊薬)

   ピルとは経口避妊薬のことで、正しく服用すれば数ある避妊方法の中でも、女性が自分でできるほぼ確実な避妊法です。

 避妊以外にも、以下のようにたくさんの副効用(からだによい作用)があり、女性のライフスタイルに合わせて活用することができます。

【ピルの効果】


  ピルには卵胞ホルモン、黄体ホルモンという2つの女性ホルモンが含まれています。これらが脳下垂体に作用して卵胞の成熟が抑えられ、

  排卵が起こらなくなるのです。またピルは、排卵を抑える以外にも複数のブロックで確実な避妊効果を示します。
   1.排卵を抑制する。
   2.子宮内膜を、受精卵が着床しにくい状態に変化させる。
   3.精子が子宮内に侵入しにくい状態にする。

【ピルの副効用】


   1.月経周期が規則正しくなり、月経のくる日を予測することができます。
   2.子宮内膜が厚くならないため、月経量、月経痛が軽減、貧血が改善
   3.ニキビ・多毛症が改善される。ホルモンバランスが整い、肌荒れなどが改善します。
   4.月経前緊張症候群(PMS)の緩和

【ピルの服用方法】

  ピルには、21錠タイプと28錠タイプの2種類があります。
 

 ●21錠タイプ
    1日1錠ずつ21日間、定められた順に従って服用し、その後7日間は服用をストップします。

  休薬中(21錠目を服用してから2〜4日後)に月経のような出血が起こります。

  7日間の休薬が終わったら、次の日からまた新しいシートの服用を再開します。

(出血が終わっていても、続いていても)。
 

 ●28錠タイプ
    1シート28錠のうち最後の7錠は、ホルモンの全く入っていない「プラセボ錠」です。

  毎日服用することを習慣づけるのが特徴で、1日1錠、定められた順に従って28日間服用し、

  その翌日から新しいシートを続けて服用します。

  プラセボ錠を服用している期間中に出血が起こります。

  ※プラセボとは薬としての作用を持たないもので、ここでは飲み忘れ防止目的で使用します。

          

         ファボアール28            トリキュラー28          トリキュラー21 

【ピルの副作用】 


  ピル開始後1〜3ヶ月の時期は、少数の方に以下の副作用が出ることがあります。ほとんどの場合これらの症状は2-3ヶ月以内に消失します。

  またホルモン含有量の異なる薬へ種類を変更することで症状が改善されることもあります。
  ●嘔気
  ●嘔吐
  ●頭痛
  ●倦怠感(身体がだるい)
  ●乳房緊満感
  ●不正出血                    など

  従来日本では諸外国に比べ効能よりも副作用を過剰に懸念する傾向がありましたが、この度永年のデータを分析した結果、薬の影響が少ない事が判明、

  服用についての注意事項も見直される等 更に安心して服用して頂ける様になりました。

   しかしながら高血圧症やヘビースモーカーの方、血栓症の既往の疑いがある方など服用が不可能もしくは好ましくない場合もあります。

  

緊急避妊ピル/モーニング・アフターピル

 避妊の失敗(コンドームが破れていた・はずれてしまったなど)の場合、72時間以内にピルを服用すると、卵の着床を防ぐことにより妊娠を防ぐことができます。ただし、100%というわけではありません。正確に使用した場合でもおよそ2%、妊娠を防止できない場合があると言われています。もちろん着床してしまった妊娠を防ぐことはできません。

【緊急避妊ピルの内服方法】

 最初の緊急避妊ピルは、無防備なセックスが行われた72時間以内に服用しなければなりません。

  性交から内服するまでの時間が短い方が有効です。

 

【緊急避妊ピルの副作用】

 緊急避妊ピルを服用すると、一時的ですが気持ち悪くなったり、吐いたりする場合があります。時には、 頭痛、めまい、乳房緊満などが起こることもあります。ただし、これらの副作用は継続することはありません。

 低用量ピルについても同様ですが、服用できない方や慎重に使用した方がよい方がいますので、

 医師にお尋ね下さい。

 

子宮内避妊具(IUD)

 

プラスチック製の小さな器具を子宮内に挿入し、受精卵が子宮内膜に着床するのを防ぐ方法です。

銅付加IUDは卵巣のホルモンの分泌や排卵を障害することなく、銅イオンが受精や着床を妨げ、子宮内への精子の侵入を抑える働きによって、より確実な避妊効果が得られるようになりました。

 

【IUDの特徴】
長期間使用でき、授乳中でも使用できる。
麻酔の必要もなく、簡単に装着できる。
使用感がほとんどなく、毎日避妊のことを考える必要がない。

【IUDが向く人】
出産の経験のある人
授乳中や次の出産までの間隔を空けたいなど、長期間避妊したい人              

喫煙や年齢および合併症などで経口避妊薬(ピル)の内服が不適当な人

【IUDが向かない人】
原因不明の不正出血を繰り返すなど、子宮悪性腫瘍の疑いがある人
子宮筋腫、子宮発育不全、子宮奇形などにより子宮腔に変形のある人

子宮、卵管または骨盤内臓器に炎症のある人

                     【IUD装着の時期】
月経開始後10日以内に装着します(排卵前の装着が必要です)。
分娩後は6週間以上経って子宮の大きさが正常にもどってから装着します。

【装着後の注意】
まれに自然に抜け出してしまうことがあります、定期的な診察を受けましょう
装着後月経量の増加、月経期間の延長、おりものの増加などが現れることがありますが、通常数ヵ月以内に軽快します。