婦人科・診療案内

■婦人科一般外来

婦人科の患者さんが訴える症状で多いものは「不正出血」「下腹部痛」「おりもの異常」です。子宮内膜症や子宮筋腫など、又、子宮ガン等の重大な病気の前兆のこともありますから、異常があれば早めに婦人科で相談しましょう。尚、自覚症状のない病気もありますから、定期的にガン検診等を受けましょう。

生理日の変更

楽しい旅行も生理と重なってしまうと憂うつですね。生理の予定日を調整することができるのはご存知の方も多いと思いますが、安易な調整は身体に悪い影響を及ぼす場合もあります。当クリニックでは個人に適した調整を行っております。

子宮脱、膀胱脱、尿漏れ

出産を何度も経験されたり、腹圧のかかるお仕事に従事していると、時間の経過とともに子宮を支えている組織(靭帯)が緩んで子宮が下がり、子宮が腟から出ることがあります。これを「子宮脱」といいます。同時に子宮の前にある膀胱(膀胱脱)、後ろにある直腸(直腸脱)も腟壁と一緒に出てくることもあります。子宮が下がった感じ(子宮下垂感)を感じる方も少なくありません、頻尿や排尿時の切れが悪いといったような排尿困難感、便秘症状も起こることがあります。少産少子の現代ではその頻度は減少しましたが、1回の分娩を経験しただけでも、子宮脱は起こることがあります。軽症なものは、器具、体操、薬物などで治療しますが、手術の必要な場合もあります。通常、手術は開腹せずに膣から行います。  また、この「子宮脱」と関連した病気に「尿失禁(尿漏れ)」があります。「尿失禁」は自分で排尿をコントロールできませんので、外出に制限を生じることも少なくありません。また、閉経を境にして卵巣の働きが低下し女性ホルモンが少なくなり、尿道の締りが悪くなることもきっかけとなります。すなわち、「尿失禁」は、更年期以後の女性に多い病気です。なお、「子宮脱のない尿失禁」は、薬物で治療することができます。 恥ずかしさから、なかなか相談することも出来ず、長年悩んでいらっしゃった患者さんもいます。 “何で早く相談しなかったんだろう”多くの方から聞かれる感想のひとつでもあります。 尿漏れ、頻尿でお悩みの方は一度診察を受けることをお勧めします。

卵巣腫瘍

卵巣は子宮の両脇にある親指の頭ほどの大きさの臓器です。この卵巣に発生した「腫れもの」を卵巣腫瘍といいます。卵巣腫瘍には風船の中に液体(水、脂、粘液、古い血液など)がたまっているようなタイプ、何かが詰まっているタイプ、またこの両者が混ざっているタイプがあります。

どんな症状がでるのか

卵巣はホルモンを分泌したり、卵子を育てる仕事をしており、腸のようにお腹の中で動いているわけではないので、卵巣腫瘍は比較的大きくなるまで症状が出にくいといわれます。腫瘍が大きくなってから初めて下腹部が脹れている感じ、腰腹痛、月経痛などの症状が出てきます。時に卵巣腫瘍の靭帯の部分がねじれて救急車を呼ぶことが必要なくらいの強い下腹痛で発見されることもあります。また何かの拍子に腫瘍が破れてお腹の中に内容液が流れ出し急激な下腹痛に襲われることもあります。このような状態を卵巣腫瘍の茎捻転、破裂と呼びます。

検査と診断

婦人科的な診察、超音波検査によって卵巣腫瘍の存在を確認します。腫瘍の大きさ、タイプ、血液中の腫瘍マーカーを測定します。より正確に診断するためにMRI,CTなどの画像検査をすることもあります。診断の一番重要なポイントは癌でないかどうかを確認することです。しかし、卵巣はお腹の奥深くにあるために診断技術が進歩した現在でも卵巣腫瘍が癌か、そうでないのかの鑑別は手術前には難しい場合が少なくありません。また最近では卵巣癌も増加傾向にあり、気になったら産婦人科を受診することをお勧めします。卵巣癌はどのような状態からどのくらいの期間を経て発生するかはっきりしないために、現在の卵巣腫瘍の有無はわかりますが、子宮癌のように検診を行うことが出来ないのが現状です

治療

ある程度の大きさであったり、癌が疑われる時には手術を行い腫瘍を摘出することが治療の原則です。なぜならば、摘出した腫瘍が癌でないか顕微鏡の検査で確認する必要があるからです。卵巣ホルモンの分泌状態によって卵巣が腫れることもあるために、卵巣腫瘍ではなく生理的な腫大が疑われる時には経過を見ることもあります。手術のアプローチの方法はお腹を切り開いて行う場合と腹腔鏡というカメラをお腹の中に挿入し小さな傷で行う場合があります。